何か弱者を批判すればそれが格好良いと思ってる馬鹿達が多いですなぁ、、、
とりあえず今回の記事では2つのBLOGしか批判しないけど、これらのBLOGと同じ様な考え方をしている人達は2ちゃんねるのスレ(タイトルからリンクしてます)にも一杯居ます。だから別にこの2人だけが馬鹿という訳ではないので勘違いしないで下さい。
追記:2003/11/21 2:26
ホテルへの電話は「非難が六、七割で、残り三、四割程度は激励」だそうです。はぁ、、、
人はどこまで他人を批判できるのか。@しろくろぶろぐ
熊本県のホテルがハンセン病の元患者の宿泊を断ったことが問題になっている、らしい。まったくこの事件の経緯について全く理解していないようで、、、
総支配人は、はじめは「だめ」と言っていたものの、多方面から批判を浴び、しかも自分の勘違いに拠るところもあったらしく、謝罪した。その謝罪についてのニュース。ちょっと引用してみる。
(引用開始)
自治会は、前田総支配人の反省不足を指摘し、「総支配人としてどう責任をとるのか」「旅館業法違反処分にどう対応するのか」「社会にどう説明するのか」について質問。さらに「総支配人を辞めろ」「ホテルを閉鎖すべきだ」など、激しい発言が相次いだ。
(引用終了)
この辺の質問や意見は、やはり怒りによるところが大きいんだろう。今まで差別されてきた歴史を考えれば、怒るのもやむを得ないか。
(引用開始)
前田総支配人は「立場上、この場で辞められない。私の責任として問題解決に当たりたい」などと弁明。しかし自治会は「黒川温泉のイメージ回復や、ホテルと自らの地位を守るための釈明と受け止めた。謝罪文の受け取りは断固拒否する」とはねつけた。
(引用終了)
総支配人の発言ももっともだ。ここでやめたら「責任逃れ」といわれるし、自分で責任を取ろうとする姿勢は悪くない。
ただ、このあたりからちょっと「?」と思えることが出てくる。
まず、自治会の受け止め方。実際の謝罪を見ていないので何とも言えないが、そこまで「断定」できるのだろうか?
(引用開始)
会談後、太田会長は「全国ハンセン病療養所入所者協議会などと連携し、今後の対応を検討する。(ホテルを経営する東京の)アイスター本社での座り込みや、訴訟も辞さない」と怒りの表情で語った。
(引用終了)
これはおかしいよ。なんで座り込みなの? なんで訴訟なの?
結局、こういう手段に出ること自体がおかしいよ。今回は総支配人の勘違いがもとになっているんだから。
座り込みをしてどうするの? 怒りの大きさを表すの?
これまでずっと差別され、辛い思いをしてきたことは分かる。でも、だからといって許されない行動もある。
思うに、「こういった偏見をなくしていく教育」とか「ハンセン病に対する正しい理解」とか、そういうことをホテルがすべきでしょう。
「自分は被害者だ」というのは、錦の御旗ではない。何ごともやりすぎはよくないと思う。
怒りは怒りとして持ってもいいけれど、感情だけに支配された行動はやっぱイクナイ。
阿蘇郡南小国町の「アイレディース宮殿黒川温泉ホテル」の前田篤子総支配人は十九日、ハンセン病元患者の宿泊を拒否したことを謝罪した。同支配人との一問一答は次の通り。ここで問題となるのは「世間一般のだれもが理解しているとは思えない。誤りだったことが知られるには時間が必要なのでは。」という言葉と「組合にも迷惑をかけてしまったことで」という言葉、結局この人は組合に迷惑をかけたから考え方を変えただけで、患者達の言葉だけでは考え方を変えるつもりはなかったのです。しかも考え方は変えたが「世間は理解していない」という思いその物は変わってないのです、この様な事を言う人がハンセン病(元)患者に対して謝罪をしたとしてもどうしてそれを受け入れることが出来るのでしょうか?やはり思いそのものを変えて貰わないことには納得はいかないでしょう。
○十八日は「(宿泊拒否の)考えは変わらない」としていた。なぜ、謝罪を。
国がハンセン病患者に対する隔離政策の誤りを認めたからといっても、世間一般のだれもが理解しているとは思えない。誤りだったことが知られるには時間が必要なのでは。しかし、宿泊を断ったことで元患者の方々に心痛をかけ、組合にも迷惑をかけてしまったことで考えを変えた。
(後略)
1 :2003/11/19 22:00何というか、、、「頼むから全ての人の価値観がお前と一緒と思わないでくれ」と言いたくなりました。
このニュースを見てて思ったのは、ニュースキャスターが得意顔でホテルの非を指摘しているのを見て、「じゃああなたが温泉ホテルに宿泊する時によく分からない病気を持った人たちと同じ温泉に入ることをためらい無くできるか?」と言うことでした。
おそらくハンセン病の人たちが泊まるとなれば、間違いなく宿泊客からは文句が来るだろうし、一部の人たちはもう二度とこのホテルにはいかない、と思うかも知れません。そういう意味でこのホテルの判断はものすごく現実的な判断だったと思います。
僕もこういうある境遇にある人たちだけを冷遇するのは良くないことは分かっています。多分この問題のホテルの従業員や、経営者もそれは充分承知だと思います。しかしながら、そうしないとお客が遠のいてしまう、と言う危機感を持ったので敢えてホテルはこういう宿泊拒否と言う判断をしたと思います。
何が言いたいかと言うと、こういう判断をしたホテルばかりを責めるんではなくて、ホテルにそういう判断をさせた現在の状況を問題視しないといけないと言うことです。ハンセン病とはどういう病気なのかを国はもっと国民に説明すべきだし、またその危険性なども同時に説明し、国民がみんな正しいハンセン病とその経緯について理解を深める必要があると思います。そうやって各人が正しい知識を身につければ、ハンセン病の人が同じ温泉ホテルに泊まろうと他の宿泊客も気にしないだろうし、宿泊客が気にしないならホテル側だって宿泊拒否なんてことをしなくて済んだと思うのです。
他人の起こした問題について指摘して非難するのは簡単ですが、その問題は実は自分の中にもあることを知るべきだと思います。