2003-0102@ARTIFACT経由自閉傾向持つ宝塚市の女子中学生がアニメの声優オーディションに挑戦 福島区/大阪(ミラー)@毎日新聞より
自閉傾向の高校生を中心に文化祭に取り組む姿を描いたアニメ番組の声優オーディションが23日、福島区であった。府立門真西高の佐藤功教諭(43)の体験に基づいた小説が原作で、2日間で中高校生ら計約170人がテストを受けた。いじめなどで自閉傾向を持つ宝塚市の女子中学生(14)も「声優になる夢をつかみたい」と挑戦した。へーいい話ですね。
佐藤教諭が航薫平のペンネームで書いた「あした・きらりん」。大阪市が人権作品を募集した00年のヒューマニティ大阪市長賞最優秀賞に選ばれ、来年3月にテレビの30分番組として放映予定。
ストーリーは、文化祭で空き缶を使った巨大な壁画を展示しようとする高校生たちが、自閉傾向の女子生徒「彩子」との交流を通じて成功するまでを描く。黙々と作業を続け、台風で壁画をつり下げるのが難しくなってもただ一人希望を失わない彩子に、他の生徒たちがひきつけられていく。
女子中学生は、車椅子でオーディションに臨んだ。パニックを起こした経験もあるが、堂々と読み合わせを披露。彩子役を希望する理由を聞かれると、「自分に似ているから」と答え、声優になる夢を打ち明けた。養護学校の生徒ら数人も「障害に負けたくない」とオーディションを受けた。
佐藤教諭は「ハンディを持つ者も持たない者も同じ場で精いっぱい自分を表現しようとする姿が光っていた。参加者は自閉症について理解してくれたはず」と話した。女子中学生は現在入院中で許可を受けて出ており、「病院の屋上で練習した成果を出せた。夢の手がかりをつかめてうれしい」と笑った。年内に合否が決まり、合格者は自閉症の人に会う研修も受ける。 【井上大作】(毎日新聞)
(略)自分でも色々調べてみました。
えーと、僕は自閉症について決して詳しくないので、まったく誤った理解をしているのかもしれないのですが、自閉症というものは先天的な障害であって、いじめなどの後天的要因によって発生するものではありませんよね? ネットで調べたところによると、一部の自閉症は後天性であるという説もあるらしいのですが、一般的ではないと思います。
僕は「自閉症」と「自閉傾向」がどう違うのかさえよく知らないのですが、ここには、「「自閉症」と「自閉的な傾向」とは同じ」「閉症の診断基準をみたしていれば自閉症ですし、自閉的傾向とうわれるこどもの大部分は、自閉症をともなった知的障害児であることが多い」と書かれているので、カテゴリが多少違うくらいでだいたい同じような障害なのでしょう(まちがえている可能性も大きいので、もしそうだったらどなたかご教授ください)。
(略)
(略)★親の育て方が原因ではありません確かに自閉症というのは先天的な物らしいです。
かつて(といってもホンの30年前ぐらいまで)、「自閉症の原因は冷たい親の育て方にある」という説が主流でした。しかし、疫学的研究や様々な療育の実践の結果から、自閉症は先天的なもので、脳の器質的障害が原因と結論付けられました。 (略)
★「ひきこもり」ではありませんだそうです。
「自閉症」という名称の印象から、「自分の殻に閉じこもっている」と誤解されがちです。「わたしも昔自閉症だったわよ」なんていうセリフを聞いたことはありませんか? 「ひきこもり」と同じと誤解されているんですね。
自閉症は、以下の三徴候が3歳までに認められたときに診断されます。
a 人づきあいの質的異常あるいは社会性の問題
b コミュニケーションの質的異常
c イマジネーションの障害(こだわり)
この障害は生涯にわたって続くもので、病気が治癒するという意味で治癒することはありません。らしいです。