この記事は長崎・佐世保小6女児カッター殺人事件についてという特集の中の記事です。出来ればリンク先から特集の他の記事へ行って見てくれると嬉しいです。
長崎・佐世保小6女児カッター殺人事件について(7〓1)コメント返信1の続きです。
所で、僕はこれまでの記事で「いじめ」と「からかい」をあえて区別して書いているんですが、コメント欄ではその事に気付いてない人が「いじめ」という呼称をしていてた人が居ましたので、それに対してちょっと説明したいと思います。
まず最初に言っておくと、僕はあの事件の被害者の女性が、いわゆる「いじめ」をしていたとは思っていません。記事を見ている限り彼女が行っているのはあくまで社会の価値観や僕の価値観から見れば「からかい」と呼べる様なとても小さな物でしょう。そして僕が受けていた行為も、社会の価値観から見れば「からかい」なのです。
ここで重要な事が2つあります。まず第一に、「いじめ」という物は定義としてそれが「いけない」という事になっていますが、「からかい」というのは別に「いけない」と定義はされていなく、むしろ時と場合によっては推奨されるまではいかないまでも集団の潤滑油として必要とされている(というか必要)という事です。
そして第二に、例えそれが集団に必要とされる「からかい」だったとしても、それがそのからかわれる人の尊厳を傷つける場合もあるという事です。今回の事件のような「ぶりっこ」という言葉がいじめであるとは誰も思わないだろう。しかしこの言葉は彼女を本当にえらく傷つけた。ま、同じ環境を生きてれば価値観は皆同じだと考えているような人にはどう説明したって分からないだろうけどね。。。
この文の参考記事:「冷静な対応」って何だろう?・酒鬼薔薇聖斗退院に思う事
だから僕は被害者にも加害者にも人と特別違う罪があるとは思っていません、彼女らは人が生きる以上必ず犯さなければいけない「罪」を犯し、そしてその贖罪をした、この事件はつまりそういうことなのだと、僕は思うのです。
さて次に「なぜあなたは加害者の立場で述べているの?」という疑問や「被害者の立場からも述べないと不公平だ!」について答えてみたいと思います。
この質問に対する回答として「いじめられていた」と答えた人が居ましたが、それは二重の意味で間違っています。まず僕は先に書いたようにいじめられてはいませんでした。そして、これは社会で生きる以上必然的な事なのですが、僕は「からかわれる」存在であると同時に「からかわれる」存在でもあったのです。だからもし「経験がある」という理由だけだったら僕は両方の立場につくはずなのです。ではそれが出来ないのは何故か?
理由の一つにはあまりに加害者を中傷した発言が多いというのも挙げられるでしょう(公のメディアで現役の弁護士が「加害者は死刑にすべきだ!」とか言う状況はやはり異常だと思う)。しかしそれはあくまで補助的な理由です。僕が加害者に強く思い入れをする主の理由は、彼女があくまで主体的な存在であったということなのです。
加害者は究極の限界まで追いつめられたとき、遂に主体的に行動を起こし、自らの手で自らの罰を受けたのです。だから私は人が何と言おうと、この行為を、この態度を、この人物を、全面的に支持せずにいられないのです。
次回は「何故僕が悪文なのか?」「この特集は誰に向かって書かれているのか?」「自我は絶対なの?」について話す予定です。ので、これらの質問をした人はもうちょっと待っていただければと思います。 http://www.2log.net/bbs/nwatch/comment.html
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何か事件から大分たったせいもあるのかぽつぽつと加害者視点からの意見がBLOG(そういう加害者視点からの意見を書くBLOGというのは大抵内向的だから見つけるのに苦労するんだけどさ)でも出始めてきてますね。それが何処なのかはヲチ対象になってるので言えないけれど。
しかしそんな事を言ってる間にも社会は着々と加害者を排除しようとする。。。
小6同級生殺害:二男刺された事件と「状況そっくり」@毎日新聞
何より驚いた共通点は手口が残酷、執ようで、加害者の普段の顔と行為がうまく結びつかないことだった。「また起きてはいけない事件が……」。父親(49)も二男が刺された事件と重ね合わせ、声を落とした。本当に毎日新聞は一体どうしちゃったんだろう?(←と、分かっているのに皮肉を言ってみる)
(略)
男児は補導された当時「いじめられていた」と供述したが、その後の警察や市教委の調べでは、いじめの事実は何一つ確認されなかった。両親は「本当のことを知りたい」と思い、何度か男児の状況などを尋ねたが、児童相談所は「守秘義務がある」の一点張り。今でも、地域住民の中には「いじめが原因」と思い込んでいる人も多い。
事件から3年。中学3年になった二男は、傷跡を隠さずプールに入れるまでに回復した。だが、いまだに事件については触れたがらない。佐世保事件については「僕は(事件現場が)学校の外だったからなあ」とだけ話したという。
加害者の家族は事件後に引っ越して、行方は分からない。母親はうわさで、加害者が施設を出たことを知ったが、その言葉には不満と不安が入り混じる。「あの時きちんと動機を調べていれば、佐世保の事件につながる『何か』が分かったかもしれない。なのに、加害者の更生ばかり優先された。反省しているのか、命の大切さを理解したのか。何も分からないまま同じ社会に生きているのが怖い」
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「個人尊厳行きすぎて、生徒が殺し合い」 平沼前経産相@朝日新聞
平沼赳夫前経産相は14日、大阪市内で開かれた亀井派所属国会議員のパーティーで講演し、教育基本法改正の必要性を強調する中で、「教育基本法では個人の尊厳が強調されている。日教組の教育とあいまって、個人の尊厳が行き過ぎて教室破壊が起こり、生徒同士が殺し合いをする荒廃した状況になってきている」と述べた。長崎県佐世保市の小6女児死亡事件を念頭に置いた発言と見られる。このような問題発言を聞き逃すことのない朝日記者のメンタリティに感謝しつつ、ヒラヌマの言葉に怒りを覚え。