ニコニコ動画を眺めていてふと思った。
「ニコニコ動画のせいでアニメ産業が衰退してしまう!」ということが叫ばれているけど、でも、別に今あるアニメ産業が衰退したって、昔作られたアニメは残るわけでさ、で、多分その昔作られたアニメを全部見ようとするだけで、多分楽に一生アニメ三昧な生活を送れる。
そうなってくると、何でわざわざそういう今まで作られたアニメを「権利者削除」という名目で見れなくしてまで、新しいアニメを作る人たちを守らなくちゃいけないのか。情とかそういうものを取り除いて、純粋に理だけを突き詰めて考えると、分からなくなる。
アニメ業界が生き残るには、そういう昔のアニメとは違う魅力。要するに、「今」作られていることにより、今という時代の空気を読み込む。そんなアニメを作ること以外にないのでは?
でも、今作られているアニメの中で、一体本当に「今」作られているという点で価値がある、そういうアニメって、どれぐらいあるだろう?要するに、時代の空気を読んでいる、そういうアニメが。電脳コイルは面白そうだけど、別にAKIRAとかでもよくね?(*1)
しかも悪いことに、何か知らないけれど今の時代の空気って、基本的に昔のネタの「パロディ」なんだよね。らき☆すたとかハヤテのごとくとか。僕はこれらのアニメは時代の空気を読んでいると思うけど、でもだからこそ、はっきり言って「それMADでよくない」という感じ。いや、らき☆すたもハヤテのごとくも凄く面白いんですよ?面白いんですけど、それは多分、ニコニコ動画で秀逸なMADを見たときと、同じタイプの面白さなんですよ。
じゃあそういう「パロディ」じゃない今の時代の空気って何だろう・・・と考えると、やっぱり竹田アニメしかないように思うんですね。でもニコ厨たちはどうやら竹田Pの路線は嫌いみたいで、だとすると、やっぱりニコ厨たちを説得するような方法はないのかなあと、そんなことを思う、秋の暮れでした。
*1: まともに見てないからこれ多分凄い的外れな比較です、ごめん
この日へのコメント
昔作ったアニメだけで十分だというのは貴方の考えであって、古いアニメの権利者が削除を依頼するのは古いアニメ(の利益)を守るのが第一義でしょう。
古かろうが新しかろうが、ニコニコやyoutubeではなくて、購入するかレンタルするかCSで観た方が、アニメを作る人を守ると思いますけど。
いやだから「昔作ったアニメだけで十分」という人に、「アニメを作る人」を守る意義を、情ではなく理で説明できるのか、というのがこの記事の言いたいことなんだけど
いやだから、それはこのブログ主の考えなんです。
他にそういう人がいるという記述がありましたっけ?
・・・ええっと、もしかしてニコ厨たちとはブログ主のことを指しているんでしょうかね?
それだったら、そういう主旨でも私は納得するかもしれません。
それと「古かろうが新しかろうが~~~守ると思いますけど。」という私の記述自体はユーザーが採るべき態度の話なので、この場では相応しくない内容でした。
自分は考えています、そういう価値観があってもいいと思いますが、
新しいものに適合した何かを作ることが最も重要ではないのでしょうか?
言葉足らずですみません。
「今の時代」が云々なんて関係ありますか?百歩譲って今の時代がアニメに反映されるべ
だとしても、ゼロ年代決断主義とか、日常を描くぷに百合なんか完璧にそれに合致してる
と思いますが。
もし貴方が「ああSFっぽいアニメね。ハイハイ、そんなんAKIRAだけで十分よ」という考えを持っているのなら、
アニメだけでは無く、小説漫画純文学ありとあらゆる分野において「SF映画はスタートレックだけで十分よ」
「アクション映画はランボーだけで十分よ」「ファンタジー小説はハリーポッターだけで十分よ」
なんて結論に到りかねないですよ
アニメ、漫画、小説、実写映画、創作の土台は数あれど
アニメのみにそういう思いを抱いている理由は何なのでしょうか。
とは言え、このトピック自体「権利者削除」にイラだって適当に書き殴っただけの文にも見えるんで
あまり気にはしてません:-p
でも逆に今の少年少女の立場になってみると、
「何で俺らの代のアニメをそんな風に悪し様に言うんだ!」って考えると思うんです。
だって彼らにとっては「現代アニメ」こそが青春(それを青春にしていいかどうかはともかく)
なんだから。
それを私ら年配組が取り上げちゃうのは何か…ね。ずるいような気がします。
とりあえず私が今の子供だったら絶対不満に思う。
で…そもそもの問題はアニメの量じゃなく、内容が妙な方向に行ってる所ではないかと。
「萌え」の時代なのは解かります。
「萌え」が娯楽の要素を持ってるのも認めます。
しかし「萌え」だけしかないアニメは、アニメ自体をただの娯楽に堕としている。
アニメが嫌いな人に言わせればどっちも同じなのかもしれません。
でも私は、昔のアニメはそれなりに「表現方法の場」足りえたように感じるのです。
「自分はこういう世界を描きたい」
「自分はこういう考えを持ってる」
そんな思想、嗜好的なものを、作り手側が次々と提示していく舞台だったように思うのです。
「萌えアニメ」にはその姿勢が…ないとは言えませんけど…かなり弱いですよね。
一番大事なのは売れる事。次に大事なのは法に触れ無い事。
客が喜んでお金を落としてくれるならそれでいいじゃないか的な考え方が鼻につきます。
例えるなら天然を装ってる芸能人を見ている気分です。
それを 自分らしさなんて必要ない、要はウケればいいのよ! ととらえるか。
或いは 夢を魅せる為のキャラ作りだから仕方ない と割り切るか。
は、各個人の自由。
私は「本物の芸人」が好きです。
自分に合った芸を磨き、入念にネタを作り込み、客を笑わせる彼らが好きです。
「俺の笑いはこうだ!どうだ面白いだろう!」
そうやって胸を張って言える方が格好良いと思います。
願わくば、現代アニメの風向きが変わり、そういった根性の作り手が増えるといいな、と。
今日も数少ない「根性入り」アニメを探しながら思う次第です。