Rir6アーカイブ

2008-05-08

[断片]勘違いする余地がないのは、やっぱり幸せなことなんだろうなぁ

タイトルの元ネタが分かる人がもうどれ程残ってるやら……

さて、キューイチ世代です。

http://generation1991.g.hatena.ne.jp/

なんか[http://b.hatena.ne.jp/entry/http://generation1991.g.hatena.ne.jp/:title=はてブ]での評によれば

noneno 全然ゆとりじゃねー レベル高いのいっぱいいる

だそうで、レベルが高いとされる人が集まっているらしい。

で、どんなもんかなぁと思ってメンバー一覧から色々な人のはてダを見たりする。

そして思う。

みんな若いのに真面目で真っ当だなぁ

自分の若いころと比較

彼らのブログを見ると、本当にどれもこれも真面目で、何か「自分の好きなことを一生懸命やってます」という感じがしてくる。そして、その「好きなこと」を、きちんと世間に分かるようにブログに書いていて、そしてそれに対するポジティブフィードバックをコメント欄やTrackback欄で返されて、彼らは更に真っ当になっていくのだ。

僕のブログの最初の頃とは大違いだなぁ。

http://d.hatena.ne.jp/Rir6/20040607/1113913478

http://d.hatena.ne.jp/Rir6/searchdiary?word=%2a%5b%ba%b4%c0%a4%ca%dd%a4%ce%be%af%bd%f7%a4%cb%a4%c4%a4%a4%a4%c6%5d

敢えて僕の黒歴史を出すんだけどさ、でも僕からしてみれば、自分がネットに慣れていない若い頃に書く文なんて、みんなこんなもんじゃねーの?と思ったりしていたのだ。何か世の中にイライラして、でもそのイライラをどうすれば良いか分かんなくて、それで暴走して↑のような文を書き殴って周りに喧嘩売って、散々揉め事をやっていく中で、それでも周りと何とか意思疎通する術を見つけようとしては、裏切られ、裏切る。僕のブログ暦はそんな感じだし、これからもそうだと思う。

でもキューイチ世代を見る限りでは、なんかみんなもう最初から「やってはいけないこと」とかが分かっていて、そのやってはいけないことは絶対に避けるわけよ。そしてイラつきなんか全く見せずに、摩擦係数ほぼ0のコミュニケーションを行うわけで……

僕ってやっぱ馬鹿だったのかなぁ。

頭脳警察は『1』以外そんな好きではない

でも、ちょっと言い訳をさせてもらうと、やっぱり彼らがここまで地雷避けの能力を持ってるのは、先人達がさんざん地雷を踏んできたのを見てきたからなんじゃないのか、と思ったりもする。

要するに「ああいう話題は駄目なんだな」、「ああいうのがより良い記事なのか」というような、ネットを歩くときの「道」がもう出来ていて、彼らはその上を乗用車で突っ走っていくわけだ。えーと、あれだよ、梅田ナントカが言ってたじゃん、「高速道路」とかなんとか。

まぁそれはきっと快適な、幸せなドライブになるんだろう。というかよく考えたら僕のときもそういう道はあったのかもしれない。ただ僕が馬鹿だったから、その道をまっすぐ歩けず、いつの間にかジャングルに迷い込んで、様々な猛獣と戦う羽目になっちゃった、それだけの話なのかもしれない。

でもなぁ……やっぱり頭では理解できても「納得」できない。なんでそんなみんな世の中を、世界を肯定できるんだ?例えば岡山の突き落とし事件の少年や、ピンクの学ランで大騒ぎした高校生、ニコニコ動画で犯罪予告をした10歳の女児に対し、「これは僕(私)だ!」とか思ったりしないんだろうか?しないんだろうなぁ。彼らはきっと『戦前の少年犯罪』とか持ち出して、「そんなのは一部のキチガイのやることで、そんな特別な例を出して若者全体をバッシングするのは間違っています」と言うのだろう。ああ、真っ当な「道」だ。そして真っ当な「道」を通り、正当な手段で、正当な権利を得て、「幸せ」になるのだろう。ジャングルで猛獣や妖精の顔した悪魔に出会うような、そんな「不幸」を知らずに。

でも、僕は最後にちょっと負け犬の遠吠えをする。

「不幸も、結構幸せだよ?」と。

この日へのコメント

thir 2008/05/09 04:26
91世代をみていると「大人」に対する嫌悪感・忌避感があるようなのだけれど、その点も交えて「自分とは異質なもの」を排除するような傾向があるように思えてならない。おそらくグループを作るにあたって、今までのような馴れ合い的関係だけでは済まされず、また「集団の分節化」で責任を放棄するようなことが出来ない事象がこの世の中には存在していることを経験していくのではないか、と思う。
gerling 2008/05/12 01:42
よくあんなの覚えてたね